ブロカントに見るフランス人のメンタリティ-ガラクタの山ではなく「宝」の山-

フランスライフスタイル ヨーロッパライフスタイル

ヨーロッパへの海外販路開拓、FPMCがサポートいたします!

みなさんは「ブロカント」という言葉をご存じでしょうか。
「brocante」を辞書で引くと「古物、古道具;がらくた」という定義がみつかりますが、そのような商品を扱う店やマーケットを指す場合もあります。(「蚤の市」という言い方もしますね。)
今回は、パリにおける和物ブロカントについてお話ししたいと思います。

ヨーロッパのメンタリティ

ヨーロッパには古くから「物を愛し、長く大切に使い続ける」という考え方が備わっており、欧州文化の一つとして捉えられています。
フランスでも同様で、ベストセラーにもなった「フランス人は10着しか服を持たない」でもこのメンタリティについて語られています。
それを裏付けるかのように全国各地でフリーマーケットやブロカントが頻繁に開催されており、フランス人の生活の一部となっています。
<ちなみに>
フランス語でフリーマーケットは”vide-grenier”(ヴィド・グルニエ)と言います。
直訳すると「屋根裏部屋を空にする」。
単語の成り立ちも興味深いです。

パリの蚤の市

パリでは以下の場所で開催されるものが特に有名で、「3大蚤の市」として名が知られています。

  • ヴァンブ
  • クリニャンクール/サントゥアン
  • モントルイユ

今や「生活の一部」の域を超え、観光地の機能も果たしています。

日本人によるブロカント

和物を扱うブロカントはいくつか散見されますが、その中でも有名なのが福島孝治氏によって主催されるブロカント。
元自転車選手で、日本随一の日本古美術商です。
本年(2023年)2月にパリ郊外、ラ・シテ・フェルティルにて開催されたブロカントに実際に足を運びましたが、大盛況ぶりに驚きを隠せませんでした。

パリで開催された和物ブロカント:会場内の様子

会場内の様子1

パリで開催された和物ブロカント:会場内の様子

会場内の様子2

3時頃会場付近に到着しましたが、長蛇の列。会場から駅まで500メートル近くあったにも関わらず、駅出口すぐに列の最後尾がありました。
会場はパリ中心部から40分ほどかかる郊外に位置しており、決して良い立地とは言えません。
扱っている商品も本当に古い物ばかりで、破れた着物や欠けがある食器など日本では捨ててしまうような物がおおかったです。

パリで開催された和物ブロカント:会場内の様子

食器類 (欠けているものもありました)

パリで開催された和物ブロカント:会場内の様子

大量のこけし

パリで開催された和物ブロカント:会場内の様子

ランドセルなど

その上での大盛況。フランス人たちの和物・古物への欲求を垣間見ることができたと思います。

まとめ

福島氏によるブロカントはフランス全土で時期を問わず開催されています。
こちら[福島氏のインスタグラム]から開催情報を得ることができます。)
観光地として、三大蚤の市もさることながら、和物ブロカントにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

マーケティング戦略構築・営業など、お客様の海外販路開拓をFPMCがサポートいたします!
(詳しくは「業務内容」をご覧ください。)
こちらよりお問い合わせください。

ゆい

FPMCフランススタッフ。
神戸大学文学部人文学科・社会学専修卒。
ヨーロッパ(フランス)への販路開拓営業やコンサルタント業、展示会通訳やアテンド業務に従事。
パリ在住2年目。兵庫県姫路市出身。

カテゴリー

アーカイブ