[5月1日]大切な人に贈る幸せの花束

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みなさんは、5月1日が何の日かご存じでしょうか。
メーデー、労働者の日として有名かと思いますが、フランスではそれに加えて大切な人に「スズラン」を贈る風習があります。
家族や恋人、友人や職場の同僚、その人の幸せを願う相手に対して「スズラン」を贈るのです。
今日はフランスの素敵な文化についてお話ししたいと思います。

スズランで溢れる街

5月1日はメーデー。
各地でデモが勃発するのと同様に、スズランを売る人々が各地で散見されるようになります。
この日だけは場所や時間、売り人の年齢や社会的属性等を問わず、路上でスズランを販売することが許可されているため、時には子どもからスズランを買うこともできてしまいます。

路上で販売されているスズラン

路上にて (売り人のムッシューは少し席を外されていました。)

スーパーなどでも購入可能。

カルフール(スーパーマーケット)で売られているスズラン

カルフール(スーパーマーケット)にて

この日は祝日ということもあり多くの店が閉まっていますが、スズランの購入に困ることはないでしょう。
(出張やご旅行でフランスにお越しの際は、この日に注意が必要です。)

起源

この風習の起源はルネッサンス後のフランスまで遡ります。
当時田舎の方では5月1日に冬の呪いを払うために枝を捧げる習慣があり、1560年5月1日にドローム地方を訪れたシャルル9世はスズランの切り花を捧げられたのだとか。(*1)
この習慣に魅了されたシャルル9世は、翌年宮廷の女性たちにもスズランを贈ることを決め、5月1日がスズラン祭りの日となりました。

元々スズランが中世ヨーロッパに伝わった際、春の訪れを象徴し、幸運のお守りとされていました。
それが所以か、スズランの花言葉は「幸せの再来」。
スズランの包装紙
この包装紙には「Je porte bonheur!」という記載が。
「私は幸せを運んでいる!」という意味です。

このように、大切な人の幸せを願い、スズランを贈る習慣が現代でも生きています。

最後に

私も大切な人にこちらのスズランを贈りました。
(ちなみにスズランはフランス語で「muguet」(ミュゲ)と言います。)

みなさんも大切な人に、この幸せの花束を贈ってみてはいかがでしょうか。

*1:https://www.europe1.fr/societe/pourquoi-offre-t-on-du-muguet-le-1er-mai-4180757#:~:text=Charles%20IX%20instaure%20la%20f%C3%AAte%20du%20muguet&text=%C3%80%20l’%C3%A9poque%2C%20le%201%E1%B5%89%CA%B3,offrir%20un%20brin%20de%20muguet.

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ゆい

FPMCフランススタッフ。
神戸大学文学部人文学科・社会学専修卒。
ヨーロッパ(フランス)への販路開拓営業やコンサルタント業、展示会通訳やアテンド業務に従事。
パリ在住2年目。兵庫県姫路市出身。

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