【海外販路開拓:フランス最新情報】今知っておきたいフランスの日本食品市場とその現状①【JETRO】

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フランスにおいて日本食が人気だというイメージがあるかと思いますが、実際、JETROによるアンケート調査によってもこのイメージは裏付けられています。

今回はJETRO公式HPで公開されている「フランスにおける日本食品市場」という動画*を参考に、「フランス市場の特徴」について考えていきたいと思います。
(*記事末尾に動画を添付していますので、是非ご覧ください。)

日本からフランスへの農林水産物・食品の輸出

財務省による「貿易統計」を参照すると、2021年のフランス向け農林水産物・食品の輸出額は127億円で、欧州ではオランダに次ぐ2位。オランダが欧州の主要な荷揚港であるロッテルダムがあることを考慮すると、マーケットとしての人気が高いとは言い難く、この意味においてはフランスが欧州で一番のマーケットであると言っても過言ではないでしょう。

また、日本フランスへの輸出額は2020年から2021年にかけ64.8%増加しており、これは2021年輸出額上位20カ国の中で第2位です。
この事実からもフランスという国で日本食品への関心が高まっていることが理解できます。

日本からフランスへの主な輸出品目は、アルコール飲料、醤油、混合調味料、緑茶などが挙げられますが、中でもアルコール飲料の輸出は総輸出額の半分近くを占めています。

フランスの外食産業の特徴

フランスの外食産業の特徴として、一店舗あたりの席数が少なく、北米やアジアのように一度の商談で大量の商品が仕入れられることはまずありません。
ただ、食文化の強いフランスの市場に一度でも入り込むことができれば長くその地位を維持することが可能です。
新しいトレンドを探求する傾向にあるトップシェフをうまく使ったブランディングが販路開拓の鍵となります。

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トップシェフのイメージ ルノー・オージエ氏(*1)

また、フランスにおける日本食レストラン業界の特徴として上げられるのが、非日本人の経営者が多い点です。役3,000ある日本食レストランの中で日本人経営は約1割と言われています。

パリ内の某日本食レストランで提供される料理の例1(執筆者撮影)

パリ内の某日本食レストランで提供される料理の例2(執筆者撮影)

これにより、高価な日本食材を使わない店が多く、日本食人気と日本食材の売り上げが比例しないという残念な現状が生まれてしまっています。

日本食品を取り扱うインポーター

フランスにおいて日本食品を取り扱う主なインポーターは「日系」「フランス系」「アジア系」と大きく分けて3つに分かれます。
インポーターによって得意とする売り先が異なるため、インポーター選びは非常に重要です。
各系統の代表とも言える以下の三社はパリにも店舗を構えています。
- 日系:KIOKO
- フランス系:Nishikidori
- アジア系:K-Mart
それぞれについて紹介記事を書きましたので、是非ご参照ください。

 

【海外販路開拓:フランス最新情報】今知っておきたいフランスの日本食品市場とその現状②【JETRO】に続く…。

*1:https://r-tsushin.com/news/news_20211223/

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ゆい

FPMCフランススタッフ。
神戸大学文学部人文学科・社会学専修卒。
ヨーロッパ(フランス)への販路開拓営業やコンサルタント業、展示会通訳やアテンド業務に従事。
パリ在住2年目。兵庫県姫路市出身。

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