ヨーロッパへの海外販路開拓、FPMCがサポートいたします!
現在、EUにおける新たな混合食品規制により、加工食品の輸出が厳しくなっています。
そんな中、広島県から嬉しいニュースが。
広島県産の牡蠣がEU HACCPを国内で初めて取得し、ヨーロッパ(フランス)への輸出を成功させました。
EU HACCPとは
「Hazard(危害), Analysis(分析), Critical(重要), Control(管理), Point(点)」の頭文字をとった造語で、食品の衛生管理などについて国などが定めた基準を指します。ヨーロッパに食品等を輸出する際にはHACCP取得が必須となっており、日本からの加工食品の輸出に大きな影響を与えています。
詳しくは農林水産省公式サイトをご参照ください。
日本から初めて牡蠣を輸出
今回、日本で初めてEU HACCPを取得し、ヨーロッパ(フランス)への牡蠣輸出を成功させたのは、広島県尾道市に本社を構える卸売業者「クニヒロ」。全国トップの生産量を誇り、広島県名産としての牡蠣の地位を維持させています。
約100キロの牡蠣が輸出され、2月にパリで行われたイベントにて出品されました。
(イベントの概要に関してはこちらのブログをご覧ください。)
イベント3日間を通して、広島県牡蠣のブースは大盛況。
各日500個ほどを目安に販売されていたようですが、連日3時間ほどで完売していました。
ヨーロッパ(フランス)進出の経緯
総務相の家計調査報告によれば、全国一世帯あたりでの牡蠣の年間消費量は、2000年で921gだったものが2022年には421gと半分以下に減少しています。
牡蠣の消費量が年々減少傾向にあることに加え、都市部の若年層を中心に「魚離れ」が進み、牡蠣の人気が落ちていることも全体の消費減に拍車をかけていると言えるでしょう。
また、消費量の落ち込みと同時に生産量の落ち込みもあります。
最低賃金が上がっていることで、殻をむく労働者を確保できなくなっていることなどが原因となっています。
アジアや欧米へ輸出する際は、日本と違って殻付きのままで輸出できるため、その点でも問題が解消できるのです。
このような国内市場規模の縮小を見越して、クニヒロは2010年頃から輸出に向けての取り組みを始めていました。
2018年に海外事業部を立ち上げ、直接輸出に取り組むなど積極的な事業展開を図っており、今回のEUへの輸出を成功させたのです。
まとめ
広島県として、さららる消費拡大につなげようと、2025年までに牡蠣の輸出額12億6,000万円を目指しています。
フランスで販売されている牡蠣はブルターニュ産が基本ですが、「広島産」の牡蠣が魚屋さんに並ぶ日も遠くないのかもしれません。
マーケティング戦略構築・営業など、お客様の海外販路開拓をFPMCがサポートいたします!
(詳しくは「業務内容」をご覧ください。)
こちらよりお問い合わせください。