【フランス販路開拓最新情報】日本の技術でパリを”創る”①

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みなさんは「グラン・パリ(La Métropole du Grand Paris)」計画をご存じでしょうか。
2007年から計画が始まり2016年1月1日から発足したパリ首都圏の大規模都市再開発計画のことで、ニューヨークやロンドンに匹敵する大都市を目指しています。

グラン・パリ計画によって開発されたパリのイメージ

(経済紙Capitalより引用)

この大規模計画に日本の技術でもってして参画することができるのではないかと思い、この計画を起点としたビジネスの可能性について大特集!
複数回に分けて紹介しますが、初回となる今回はこの計画についてお話ししていきます。

計画の概要

現在のパリの起源は19世紀。
ナポレオン3世の統治下、オスマン伯爵の指揮で美観や水道などのインフラを整えることを目的として約20年の年月を費やし完了しました。

今回の大都市計画では、パリ市にオー・ド・セーヌ県やセーヌ・サン・ドニ県などの郊外の自治体を統合し、計131の市町村で構成され、約720万人が住む「大都市」の完成を目指しています。(計画の公式サイトはこちら)
2013年には250億ユーロとされていた予算は、2017年に350億€に見直されました。
資金難に直面したフランス政府は2018年に修正案を発表。
ホテル宿泊税の15%増やパリ市やオー・ド・セーヌ県の事務所逃避かかる税金を10%引き上げる等の政策で経営者団体の反感を買いました。(*1)

グラン・パリ計画のロゴ

本計画のロゴ(公式HPより)

郊外の7つの地域に、芸術・金融・医療などそれぞれに専門性をもたせ再開発を進める方針で、すでにパリの西部に位置するラデフォンスはビジネス街(金融セクション)として発展を遂げています。

様々な開発計画

目玉となるのが「グラン・パリ・エクスプレス(Grand Paris Express)」と名された交通網整備計画。
(こちらで詳しく説明しています。)

交通網の整備に加え、以下のような開発計画も予定されています。(*2)

  • ミル・アルブル(Mille arbres)計画:パリ北西部の緑化計画
  • オ・ヴェール(Au vert)計画:名の通りの緑化計画。
    「都市型エコロジー」と「持続可能な都市開発」のモデル街区を目指す。
  • ラ・ファブリック・デ・キュルチュール(La fabrique des cultures):「文化創造工場」プロジェクト

など、他にも様々。
開発されたパリのイメージ

また、自転車専用レーンの増設も計画しており、現在約6kmに満たないものを200kmまで拡大を目指しています。(*3)

まとめ

今年(2023年)にはラグビーワールドカップ、来年(2024年)はオリンピックを控えているパリ。
現在、日々工事に追われているようですが、これらの大きな大会に間に合わない可能性も高いようです。(*4)

2030年までかかる見通しのこの大計画、日本が技術をもってしてパリの開発を手助けできる可能性もあるのではないでしょうか。

*1:https://ovninavi.com/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%AA%E8%A8%88%E7%94%BB%E5%90%91%E3%81%91%E5%A2%97%E7%A8%8E/
*2:https://www.france.fr/ja/paris/list/innovants-et-durables-9-projets-qui-metamorphosent-paris
*3:https://www.designstoriesinc.com/europe/grand-paris/
*4:https://jp.reuters.com/article/france-infrastructure-olympics-idJPKCN1G70M2

<追加参考>
https://www.ceevo95.fr/ja/actualites-et-opportunites-jp/30-en-bref/le-portrait-du-val-d-oise

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こちらよりお問い合わせください。

ゆい

FPMCフランススタッフ。
神戸大学文学部人文学科・社会学専修卒。
ヨーロッパ(フランス)への販路開拓営業やコンサルタント業、展示会通訳やアテンド業務に従事。
パリ在住2年目。兵庫県姫路市出身。

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