【海外販路開拓:フランス最新情報】「環境への配慮」はもう当たり前!?-ビジネスにおいても重要となるフランス人の環境意識とは?③-

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ナスにトマト、りんごにバナナ。
あらゆる野菜や果物がプラスチックで包装されていることが当たり前の日本ですが、今フランスではそれが禁止されています。
「フランス人たちの環境意識」特集第3回の今回はフランスにおけるプラスチックごみ削減に向けた対策について紹介します。

”使い捨てプラスチック”の廃止

前回の記事でもお話しした通り、2016年からプラスチック製のレジ袋の使用が禁止され、現在となってはエコバックの利用が当たり前となっています。

時が進み2020年に制定された循環経済法ではプラスチック製の食器などの販売・使用が禁止されるなど、プラスチックに対する規制は厳しさを増しています。(*1)

法制定による影響

2020年から段階的にプラスチック製品が禁止されていき、2023年1月1日からは使い捨ての容器や皿、カップの使用ができなくなりました。(*2)
この法制定によりまず影響を受けたのがファストフード店。
近年、使い捨てが基本の紙の容器ではなく再利用可能なプラスチックの容器への移行が進んでいます。
子供の頃によく遊んだマクドナルドのおもちゃも今はプラスチック製は禁止されており、絵本などが提供されます。

マクドナルドで提供されているおもちゃの例

マクドナルド公式HPより

また、2022年1月より約30品目の野菜や果物のプラスチック包装が禁止に。現在、基本的に野菜や果物はばら売りで陳列されており、好きな分だけを紙袋に入れ、秤に乗せて食材の種類・名称を選択すると値札が出てくる仕組みになっています。
この措置によるプラスチック類の削減量は年間約10億個以上にのぼるとされてます。(*3)
今後も食品類のプラスチック包装禁止は段階的に進められていく予定で、ラズベリーやイチゴなどデリケートな果物も2026年6月末には禁止品目に含まれるとのことです。

2025年までのプラスチック削減目標

フランス政府によると、2040年の使い捨てプラスチック包装の市場投入禁止に向けての中間目標として、2025年までに2018年(約220万トン)比で20%の使い捨てプラスチック包装の年間投入量削減を掲げています。(*4)
使い捨てプラスチック包装の100%リサイクルも同時に掲げており、年々段階的に禁止項目を増やしているところです。

まとめ

食品以外でも個包装することが当たり前の日本。
フランスへの進出を考える場合は、その包装を取り除くところからはじめなければならないかもしれません。

*1:https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a36106262/france-eco-innovation-action/
*2:https://gigazine.net/news/20221220-france-bans-disposable-packaging/
*3:https://www.ishes.org/happy_news/2022/hpy_id003022.html
*4:https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/05/413407e4a686561c.html

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ゆい

FPMCフランススタッフ。
神戸大学文学部人文学科・社会学専修卒。
ヨーロッパ(フランス)への販路開拓営業やコンサルタント業、展示会通訳やアテンド業務に従事。
パリ在住2年目。兵庫県姫路市出身。

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