ジェフリー・エプスタインとジャニーズ問題

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ジェフリー・エプスタインという人物をご存じでしょうか?
アメリカの金融業界で成功し財をなした実業家、大富豪として知られます。 

エプスタインは、ビル・ゲイツ、マイケル・ブルームバーグ、リチャード・ブランソン、マイケル・ジャクソン、ケネディ家、ロックフェラー家、ロスチャイルド家、イスラエル首相エフード・バラック、イギリス首相トニー・ブレア、サウジアラビアの王太子ムハンマド・ビン・サルマーン等とも交流があったとされています。

またプライベートジェット機にボーイング727を所有していたので、想像を絶する富豪です。

彼は、ニューヨーク、パームビーチの自宅で14歳を含む未成年の少女数十人を性的に搾取した疑いで逮捕されました。
これは、日本で今話題になっているジャニーズ事務所、ジャニー喜多川氏問題と同じ構図ですね。
ジェフリーエプスタインは、拘置所で拘留中に首をつって自殺したとされています。

一方でエプスタインは、財団を作り多くの科学者に資金提供を続けてきました。
元マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長、の伊藤穣一氏は、児童性愛者であるエプスタインから研究資金の支援を受けていたという理由だけで、メディアラボの所長だけでなく、ハーバード大学客員教授など多くの公職を辞めざるを得なくなりました。
伊藤穣一氏は、純粋に研究費として資金提供を受けていたのですが、エプスタインが少女売春の犯人と知りつつ支援を拒否しなかったという理由で、大きな非難を浴びました。
欧米では人権問題は非常に重く扱われます。
批判、処罰を受けるのは犯罪をおかした本人だけでなく、犯罪者から研究資金を得ていたという人にまで及びます。

一方で、日本のメディアはジャニーズ事務所をほぼ批判しません。
会見もせず、第三者委員会も設置せず、社内にそれっぽい「被害者窓口」や「外部の専門家のなんちゃって調査」みたいなことをやれば、マスコミはそれ以上の攻撃は行いません。
ジャニー喜多川氏の犯行は、もし生きていて裁判になれば重い懲役が科されたことは間違いありませんが、その死亡を理由に過去の話として事件は、何もなかったかのように葬られようとしています。 ジャニー喜多川氏が性的加害者であることは、喜多川氏が生前の頃から日本のマスコミの間でも周知の事実であったけれど、ジャニーズ事務所とのビジネス上の関係を重要視し、犯罪を黙認、事実の隠蔽に加担してきました。
事実がだんだんと明らかになってきた現在でさえ、日本のマスコミはジャニーズ事務所の発表を追随する報道のみで、ジャニーズ事務所を批判したり、又は事実の解明を求めようとする姿勢はありません。
欧米の常識で言えば、日本のマスコミはジャニーズ事務所と同罪、共犯であり、本来罰せられるべきです。

日本と海外の人権意識の差を感じます。

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