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みなさんは着なくなった服をどうしますか?
近年ではリユース・リサイクルショップに売ったりフリマ・オークションアプリで出品したりとお金に換える手段が増えつつありますが、ごみとして処理する人も少なくはないのではないでしょうか。
「フランス人たちの環境意識」特集第4回の今回はフランスのアパレル業界における環境に配慮した取り組みについて紹介します。
フランスの衣服消費の現状
2020年にフランスで市場に出された517,000トンの繊維製品のうち、回収されたのはわずか39%。この衣類、履物、家庭用リネンの大部分はもちろん着用・使用されますが、そうでなければタンスの中に放置されるかごみ箱に捨てられてしまいます。(*1)
この割合で計算すると、2019年には一人当たり3.7kgの繊維製品が回収されたのに対し、7.7kgはごみ箱に捨てられたことになります。
この処理には焼却や埋め立てといった手段がとられ、公害の原因になり得るのです。
世界の水質汚染の20%は繊維製品の製造時の染色・加工に起因しており、衣料品と履物部門は世界のCO2排出量の約8%を占めています。
このような現状を踏まえ、フランス政府は以下のような法の制定に踏み切りました。
衣服廃棄禁止法
2022年1月、企業が売れの買った新品の衣類を焼却や埋め立てによって廃棄することを禁止する法律が施行されました。
これにより、リサイクルや寄付によっての処理が義務付けられ、違反した場合は最大15,000ユーロ(約190万円)の罰金が課されます。(*2)
これは小売店だけでなく、製造業者、輸入業者、代理店、eコマースサイトなどに対しても適用されます。(*3)
このような繊維廃棄物に対する在庫廃棄の規制に関する法律の制定は世界初。
アパレル業界で力を持つフランスという国ならではの取り組みとも言えるかもしれません。
衣服のリサイクルポスト
フランスでも衣服のリサイクルは推進されており、衣服用のリサイクルポストが街のいたるところに設置されています。
服だけでなくおもちゃやスポーツ用品、本やCD・DVDなどのリサイクルポストも設置されています。
こちらからリサイクルポストを探すことが可能です。
(フランスにお住まいの方、是非お近くのリサイクルポストを探してみてください!)
まとめ
アパレル業界をけん引するフランス。
衣服のリサイクルに関してもけん引し、世界をリードしています。
*1:https://www.zerowastefrance.org/fin-de-vie-vetements/
*2:https://sdgsmagazine.jp/2022/02/16/4870/
*3:https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a36106262/france-eco-innovation-action/
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